別棟備忘録4

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内定通知

   

2次試験の通知には合格の場合「任用候補者名簿に登載されました」とある。

その「任用候補者名簿」から「採用内定者」が決定される、との事であり、2次検査の合格後も内定が出るまでは受験者にとって気の休まらない日々が続くわけである。

任用候補者数と採用内定者数の近年の推移は教育委員会のwebページで確認できる。近年は9割以上の方が内定となっている。
以前は試験でA採用、B採用、C採用…と決定(おそらく、名簿登載)し、おおむねA採用の者から採用する、という具合であったらしく、C採用の方は採用されない事もあったようである。(また、どこまで信用できるか疑わしいが、登載後「思想調査」や「身辺調査」をした後に内定を出した、という噂も耳にした。)

A採用…といったくくりがなくなった近年では、登載=内定に極めて近い状況といえる。

(…といっても不安に感じる方は、窓口に出向けば2次検査合格者中の自分の順位を確認することができるらしいので、足を運んでみると良いかもしれない。)

富山県の場合、内定通知は例年10月1日に発送されるようである。

めでたく内定が決定した場合、通知には「採用する事に内定しました」等記された紙と共に、注意事項及び提出物に関して記された冊子が同封されている。

在学中の学校を卒業できなかった場合
願書等に虚偽の記載があった場合
教員を志望するものとしてふさわしくない行為があった場合

等に登載を取り消す旨記されている。志望者の気が休まることは職を辞すまでなさそうである。

提出物は承諾書、前歴調査書、近親教員調査書とある。このうち、前歴調査書には在職証明書や講師経験のある場合にはその任用辞令等を添える必要がある。提出期限は約一ヵ月後。書類を前もって整理しておくことが望ましい。

また、辞退する場合には、様式自由、記名押印の辞退届を速やかに提出せよ、との指示がある。

内定通知には加えて「受験種目と異なる学校に配置する」可能性があることが記されている。資格確認及び辞令交付は3月下旬。年度始め直前に赴任校が決定する。

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中・高受験の場合、中学校か高校(県立籍)かを選ぶことはできない。
(というか、希望を表明する機会すらなかったと記憶している。)

中学校へと赴かれた県立籍希望の先生方は少なくない。そして、現状中学校から高校への異動は少なくとも「簡単ではない」。もし、是が非でも例えば高等学校へと赴任したい場合には、資格確認の際、赴任校を口頭で伝えられた際に、はっきりと拒絶する必要がある。(が、雰囲気的には言い出しにくい…。)

また、特別支援学校へと赴任となった場合には、こちらはおおむね3年後に希望に応じた移動が可能、と聞く。
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その時になって慌てる事のないよう、志望者は内定の日以降「今何をするべきか」を考えつつ行動する事が重要である。(…だろうと、自分は思います。)

 - 教員採用試験情報