別棟備忘録4

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1次検査受験

   

7月21日、22日の二日間で行われた。
会場の入り口で、某アカデミー(だったと思う)の関係者と思わしき方から、最終チェック問題+対策講座の広告チラシを渡された。

チェック問題、解けず。不安が募る。

・専門教科Ⅰ

中学校の理科+高等学校の物理
中学校の理科はほとんどが思い出と化していて、かなり難しく感じられた。
特に、生物、地学分野の問題は聞きなれない専門用語が少なくなく、質問の意味すら分からないようなものもあった。
記号問題が割りと多いので、分からなかったら適当に解答し、時間の浪費を避けた。

高校物理は、波動、力学、交流回路といったもの。
受験生時代ならすらすら解けたであろうところが、基本法則・公式を忘れており、苦戦。

交流回路の一部の問題について、大学生手法で解答したが、どうやら問題なかったようである。
次の法則・現象を発見したのは誰か?という問いが特徴的に感じられた。
惑星の運動のケプラーや、光速の測定のレーマーなど。
受験問題に加えて「物理史」を学習しておく必要がある。

・教養Ⅰ

問題数が多く、時間が足りなくなること必至、といった感じがした。

教職教養については、分量的に比重があまり高くない。

教育基本法、学校教育法、教育公務員特例法など教育法規+ブルーナーやペスタロッチ等々教育史、思想を学習して臨み、「わからなかったら悩まず次の問題を解く」事を心がけることが重要であると思われる。

一般教養は国語、英語、社会(時事)、理科、数学。
理科、数学に関しては、理系の人間であればほぼ解答できると思われる。
国語もセンター試験と比較するとかなり平易で、じっくり読めば解答できる問題だった。

英語もセンター試験よりは平易と思われるが、自分は長文を充分に読む時間がなかった。
英語、国語はじっくり読めば答えの手がかりが必ず得られる問題で、暗記系の社会や時事問題、教職教養のよく分からないところで迷い、時間を浪費してしまったことが非常に悔やまれた。

・集団討論

二日目に行われる。受験番号によっては二時間ほど待たされ、加えて集合場所の体育館はかなり暑い。
飲みものと、時間を活用するための道具は必須である。

今年のテーマは「日本人はもっと個性を発揮するべき」という意見に対してどう考えるか。

面接の20分前位に別室に移動し、テーマが書かれた紙が配布される。(そのため、体育館では効果的な準備が出来ない。)
受験者~8名に対して試験官3名。時間は30分間。まず、一人ずつ1分間で所見を述べる。
その後、時間切れまで討論する。

①他者の意見を踏まえ、②積極的に発言し、③発言が少ない人に発問する。を心がけた。

(ただ、就職活動の経験すらなかった自分は、周り全員がいすの横で直立しているときに一人座ろうとしたり、他の方の発言を思わず遮ってしまう等タブーを犯してしまった。それらを一通り事前に抑えておく必要は大有りである。)

このときの様子を他の受験者の方にも伺ったが、自分の教室のそれとはかなり違っていた。どのような受験者が集うかによってかなり左右される感じである。
自分の教室の場合、まず司会者を決定しようという提案があり、提案された方がそのまま司会者となって議論が進んだ。
(余談だが、その方は最終的に合格されたようである。ただ、昨年も司会者であった、とのお話を考慮すれば、司会者になることが有利、あるいは不利とは一概には言えないようである。)

途中で時間が来てしまい、結論はでなかったが、「個性」について考えるいい機会になった。
自分が「個性」についていかに浅くしか考えていなかったかを思い知らされた。

少し年上の、講師経験のあるような方々はなるほど、しっかりと自身の考えを持っておられた。
一次試験での敗退を覚悟し、会場を後にした。


集団討論に関して、半分程度の教室で、三名中一名、一般企業の面接官が担当されるようです。
2010年度は「協調性」?等5項目について10点満点で評価された、とする「噂」を耳にしました。
「面接官は8名を30分で評価する」という作業を6回程度、昼を除いてほぼ休みなく繰り返される訳で…
「勝負」するには第一に発言で「印象」を持ってもらう必要はありそうですね。

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