別棟備忘録4

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2次検査受験 前半(1日目)

   

一次試験の結果が届いたのはお盆の前であった。「今年の採用試験はもう終わった。」と、髪を染め部活に研究室に大忙し。
二次試験を受けなくてはならない、という通知はまさに寝耳に水であった。

既にさまざまな予定が試験がない前提で組まれていたため、対策らしい対策は結局出来なかった。
論作文のテキストを読んで、一度だけ自分で書いてみた位である。

試験開始前に出欠の確認及び提出物の提出。
「提出物」は切手の貼った封筒2つ。2次検査の要綱に詳細が記されている。

・適性検査

内田クレペリン検査。
放送に従い、単純な計算を行う。(Googleで検索すれば解説ページから攻略ページまでHitする。詳細はそちらで。)鉛筆を持参する必要があるが、忘れても当日試験会場で借りることが出来る。
連続して行われるため、かなり集中力がいる。体調を万全に整えて望みたいところである。

一行とばしてしまうミスを繰り返した結果、最後計算する行がなくなってしまい、かなり焦ったが、どうやら問題なかったようである。

・専門教科Ⅱ

中高理科(物理)で受験の場合、専ら高校の物理の問題が出題される。
(自分はそうとは知らずに中学理科の教科書を読んで臨んでしまった愚か者である。)
大問が4問
①ばねの振動
②ドップラー効果
③磁場中回路、レールの上を進む棒
④コンプトン散乱

で、それぞれに小問が5つ程度。
③では、微分方程式を解く必要があり、やや高校の範囲外。
試験時間50分に対して問題量はかなり多く感じた。
手をつけられなかった問題、凡ミスもあり出来は6割程度だと思われる。

余談だが、結局持参するように案内があった三角定規を使うシーンは1次、2次を通じて皆無であった。

・教養Ⅱ  

いわゆる論作文試験。50分800字。
今年は規範意識について。特別活動を通して、
①身につけさせるための具体的な指導方法
②指導上の留意点

が問われた。この出題形式は近年の傾向どおりである。
一段落目に規範意識とは何か。
二段落、三段落目に事例と留意点
最後の段落に教師としての姿勢を記述したが、割とオーソドックスな書き方ではないかと思う。

・適性検査
    

性格診断。MMPIと呼ばれるものらしい。
神様はいると思うか?
といった問いに60分間黙々と回答する。特に対策はなく、正直に解答した。

・体育実技
試験終了後、ぞろぞろと皆体育館に移動し、着替えて実技試験に備える。
実際の検査の前に時間が設けられ、それぞれ一回ずつ練習が可能である。

マット運動(前転→後転→伸膝後転)
伸膝後転が上手く出来ない受験者が割と見受けられた。

なわとび走
なわとびをしながら走る。とび方は自由。
一歩につき一回縄をまわすか、二歩で一回まわすか、受験者によってまちまちだった。

ジグザグドリブル
コーンをジグザグに進み、往復。皆さん「こなす」感じで、失敗する方はほとんどいなかったように思う。

タイムや美しさをチェックしている、という印象はなかった。
どちらかというと体が健康であるか、正常に動くかのチェックであるようにすら感じた。おそらく、試験の合否にはほとんど影響しないのではないかと思われる。

余談であるが、ゼッケンを事前に作成し、胸に縫い付けて臨む必要がある。いい大人がゼッケンを胸に前転やなわとび走に興じる様は異様であった。

一日目、終了。朝8時から夕方4時過ぎまでの長丁場であった。

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