別棟備忘録4

*

星空宇宙天文検定(3級)受験の記

      2015/10/28

天文宇宙検定を受験したのが2012年の10月。しかし、期待された「あれは○○座です」とか、「1等星▲▲と、メシエ天体M●●は××座にあります」といった知識が定着することはなく、それこそただただぼんやりと夜空を眺める日々が続いた。
明けて2013年2月、生徒達の受験勉強もひと段落し、満を持して受験に踏み切った星空宇宙天文検定(星検)受験の記である。
テキストは2冊ある。
3・4・5級と、2・3級という不思議な分け方で3級が2冊にまたがっているが、問題の被りは無い。
とりあえず2冊とも買ってみるのが吉である。
3・4・5級を眺めると、星の初心者にとっては5級で目いっぱい、4級も苦しい。3級はかなりマニアックに映る。理科の授業を受けただけでは合格が見えてこないのは、天文宇宙検定同様である。
また、この問題集はあくまで問題集であることから、受検の勉強には他のテキストを併用することが効果的である。
具体的には、以下のようなもので学習を進めるといいと感じた。
・星座早見盤(できれば1等星の名前とメシエ天体が載ったもの)
・ビクセンの「・・・・・(タイトル失念。後日掲載)」星空観察の基本的な知識ときれいに見える天体がまとめられている。特に最後についている著名なメシエ天体+有名な星雲等のリストは重宝。
・iPad アプリ メシエ天体カタログ(双眼鏡や望遠鏡で見た様子と大口径の望遠鏡で見た像の閲覧が可能)
・Wikipedia(星座にまつわる神話を調べる)
・双眼鏡 アスコットZR7X50WPなど

Vixen 双眼鏡 アスコットZR 7×50WP(W) ポロプリズム式 7倍50口径 ハイアイポイント 防水 広角 156207 Vixen 双眼鏡 アスコットZR 7×50WP(W) ポロプリズム式 7倍50口径 ハイアイポイント 防水 広角 156207
VIXEN

商品詳細を見る

やはり高得点を狙うには、テキスト知識だけではなく、実際の星空を観察する習慣を持ち、星座の相対的位置関係や季節などを体得することが大きいと痛感したので。。
試験会場は三鷹駅周辺で、準会場はない。
定員を充足次第申し込みは打ち切られる。第4回検定の際には2級と4級が早期に定員に達し、しめ切りに1週間程度先立って申し込み終了となった。逆に3級はやや余裕があり、締切日を過ぎた後も例外的に申し込みが認められた。
詳細は星検のページhttp://www.hoshiken.org/に過去問が掲載されているので、そちらを閲覧すると良い。
先述のとおり、星座の名前、その星座にまつわる神話、主に1等星である「名前の付いている星」の知識、メシエ天体に関する知識が求められる。
第4回は25問構成で、各問題の配点が4点。問題によっては部分点のような配点もあり、70点以上で合格。
合格点すれすれで何とかパス。星空観察の習慣がない自分にとっては天文宇宙検定2級よりも難しい印象を受けた。ブルーが鮮やかな合格証書
img-517152957-0001
ちなみに結果通知の際に、一般の「賞状」のような合格証が送られてきた
img-517153017-0001
これは第3回までのカラー刷りの合格証が必ずしも好評ではなかった為の措置であったようだ。しかし、その後になって、合格者の要望もあってか、「第3回までのような合格証が欲しい方には無償で送る」との連絡があり、希望したところ程なくして先述の艶々カラー刷りブルーのものが送られてきた。天文宇宙検定のメーテルほどのインパクトはないものの、こちらもちょっと変わった合格証である。
天文宇宙検定に比べて、出題範囲を欲張らずに星空観察に限定しているため、問題の質が安定しており検定らしい印象を受けた。また、公式問題集も自分の知識を確認しながら知識を深められるという点で、購入する価値はあると感じた。現状受験地が東京に限られることがネックであるが、今後一層の普及が期待される検定である。

 - 理科の検定