理検(理科検定物理1級)受験の記
2016/01/04
主要3教科には「漢検」「英検」「数検」といったメジャーな検定があり、場合によっては大学入試に活用できる場合もあるなど、社会的にも評価されている。
そして、理科には「理検」がある。3大メジャータイトルからすれば、マイナーでマニアックかもしれないが。詳細はこちらの理科検定のページ
級位制になっているSTEPと到達度をみるSCORE(新設された)がある。STEPは8級~1級(=高等学校応用レベル)まで。2級と1級は物理・化学・生物に分かれている。
1級受験料は4500円、得点率70%程度で合格,50%程度で準級の合格となる。
2013.3にためしに物理の1級を受験。
問題掲載はいろいろと問題があるかと思われるので遠慮。かわりに採点後の解答用紙
何を隠そう150/280ということで、不合格。高校応用ということで、受験物理のような力学中心の出題と予想し、問題集で対策も、まったくの肩すかし。
○荷電粒子の運動
○立方体形状回路の合成抵抗
○交流の説明(高校範囲外)
○質量欠損
○万有引力による地球質量の推定
○半減期による地球の年齢推定
○気体・熱気球
という、なかなかのマニアック出題。さらに、
●解答欄と必要な記述量にまったく相関がない(というか、基本狭い)
●カラー印刷であったが、カラー部分は問題文とはまったく関係ない気球の写真が1枚、以上終了。澄み渡る青空と気球のピンク色の対比は確かに鮮やかであったが、そんなものはどうでも良く、「何かがおかしい」という思いも禁じえないものであった。
●これは化学か!?数値計算が多い。そして、計算ミスは部分点なしの厳格仕様
●一見正誤の判断がつかない場合、採点(結果の記述)が見送られる? 5(6)-2参照
●そもそも高校応用程度を1級としていいのかという素朴な疑問
これを2度3度と受験して合格を勝ち取る…そんな生徒の姿はちょっと浮かばない。
なお、生物を同時に受験した方の問題をみせていただいたが、内容の教科書内容からの乖離…いやもとい内容の発展具合と問題量の少なさ…もとい、精選具合に衝撃を受けた。
肩すかしではあってもまだ物理でよかったとほっとした…が、これでは先述メジャー検定と肩を並べる存在になるには遠いと感じ(、意見書の提出を真剣に考え)た。
思いとどまったのは、不合格者がそんなことを言っても「負け犬の何とか」なので、それならば合格してからがいいだろうと判断した為。しかし、再チャレンジできないまま今に至る。
あれから2年が過ぎ、おそらくそれなりに改善はされているであろう。多分。(ちなみにHPは劇的に改善されて見やすくなった。)
なお、しばらくすると、通知が郵送されてくる。
そうです。「私は準1級です」=(完全に一致)=「私は1級を受けましたが落ちました」となる仕様です。そっとしまっておきましょう。