大学院中退からの専修免許取得
2020/09/29
大学受験に臨む受験生を見て刺激され、「目的をもって勉強する事って素敵!」と改めて感じ、ハイテンションに。このテンションの矛先として、「教員免許」が浮上した。教員免許制度についてはあまり明るくなかったが、とりあえず「放送大学に通うなりして、教諭1種免許状の上位免許である専修免許状の取得」を目指すことにした。
必要なのは、中退前に大学院で取得した単位数の把握と、専修免許取得に必要な単位数の把握である。どちらかというとハードルの低そうだった前者からスタート。
我が母校の場合、把握に必要であろう「成績証明書の取り寄せ」には免許のコピー、住民票、返信封筒、申請書類が必要で、ものぐさな私にとっては「明日にしよう」を2週間ほど要した。何とか郵送して数日後、大学院係から電話が。やり取り要約。
A(私)個人的に単位確認のために使う。単位数を確認する前に中退してしまったため、取得単位数自体が分からない。大学院で合計何単位取得できているのか知りたい。
A.(手元に筆記具がない。)…紙ベースのものがあれば送っていただきたいのだが。
A.(要録?どんな書類かわからないが…)それでお願いしたい。
数日後、「要録のコピー」なるものが到着。書類には、授業の名前と、評定、合格認定年月、指導教官がそれぞれ記されていた。母校の区分でいうところのA類2単位、B類9単位、C類10単位の21単位を修得していたことが明らかになる。
注:)私の母校の場合、修士の学位を得るにはA類とB類で10単位以上、C類(研究)で20単位の計30単位が必要である。「2年次は研究に専念」が通常と考えれば、1年で21単位取得はごくごく普通である。
残る疑問は専修免許には一体何単位必要なのかであるが、これについて私にもっとも適切に情報を与えてくれたのはWikipediaであり…
教育職員免許状
教員免許更新制
教育職員検定(←必要な単位数と実務経験年数が一覧できる。)
法庫http://www.houko.com/00/01/S24/147.HTM#sh 教育職員免許法+別表など
注:)つまり、今回の場合「専修免許状を申請」ではなく、人物等を含めた「検定を受ける」という表現が正しい、のである。
これを見れば、なんと高等学校、中学校ともに、実務経験が3年以上あれば、15単位以上大学院で単位を取ることで、検定を受ける資格がある、ということではないか。
つまり、現時点で大学に通う必要はなく、すでに単位数は足りていたのだ。ここに、高ぶった私のテンションがその行き場所を失う可能性が生じたわけである。そのあたり含めて、県の教職員課(教育委員会のWebページで検定の問い合わせ先となっていた。)にTEL。
教職員課の方とのやり取り要約
A(教職員課の方)実務経験3年があれば、「別表3」の適用となり、15単位以上取得されているので、現時点で申請することが可能。
A.単位取得に関しての条件は「1種免許取得のあとに取得している」こと。実務経験との前後は関係ない。
A.中学校の専修免許取得の場合は、中学校での実務経験3年が必要。高校での実務経験では申請できない。
A.実務経験がない場合は、24単位以上とともに修士の学位が必要となる。申請できない。
A.基本的にはそういうこと。
A.送り主が、校長の場合、教頭の場合、本人の場合と学校やケースによってさまざま。しかし、校長記入の書類もあるので、一度相談されたらいい。
残された疑問
教員免許更新制の「10年間」は、免許取得の条件を備えた日を起算日とする。
つまり、「別表3」での申請の場合、実務経験が丸3年となった日から10年経過した時点で、免許申請=検定を受験 する資格が失効するのか?