可逆変化と不可逆変化
2016/01/12
可逆変化と不可逆変化の教材。初任研の宿題。
動画(音消し推奨です。)
(1) 大前提として、「すべての現象について、「エネルギー」が保存する」ことを明示。
(2) 四つの実験に関して、まず、何のエネルギーが何のエネルギーに変わっているか確認する。
(3) その後、逆再生して、違和感を感じるかどうかを味わう。
エネルギー保存の観点から見れば、逆の反応が禁じられているわけじゃない。(つまり、床の熱エネルギーを減少させた分運動エネルギーを得てテープ台が運動しても、エネルギーは保存している。)
(4) では、逆再生が違和感を持つのはどのようなときだろうか?と考えて、
(5) 熱力学の第2法則に触れる。
(6) 最後2つのおまけで、「第2法則を当たり前のように感じている」事に気づかせたい。
「不思議」の反対は「当たり前」とはよくいったもので、生徒が「当たり前」と思っていればいるほど、それをまず粉砕する必要がある…かもしれんです。
++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
2009.4.2 追記
熱力学の第2法則(エントロピー増大の法則?)は、多くの表記がある上に、そもそもわかりにくい。
このページhttp://homepage2.nifty.com/eman/thermo/contents.html
何回勉強しても忘れてしまうし、わからない熱力学をここまでわかりやすく解説できるとは。秀逸。
「一つの熱源から正の熱を受け取り、これを全て仕事に変える以外に、他に何の痕跡も残さないようにすることは出来ない。」
動画のテープがひとりでに動く逆再生は、「唯一の熱源(=床)から熱を受け取って物体に仕事がなされた」とみると、第2法則のトムソンの表記に反すると考えることができる。か。なるほど。なるほど。
+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
2010.6 追記
この授業の学習指導案(word形式)同じく研修の宿題でした。
導入のパワポ(pptx形式)先掲のもの。
この授業のワークシート(word形式)